川本裕司
山口県岩国市の市立中学校で、生徒のタブレット端末に職員室での会話が録音され、話題にされた生徒の1人がショックを受けて不登校になっていると市教委が17日、明らかにした。会話していた教諭1人も責任を感じ、出勤できなくなっているという。
市教委によると、10月31日、教室に置き忘れてあった端末を教諭が職員室に持ち帰って保管したが、録音機能が作動し、10人程度の生徒の学習や生活態度について教諭らが交わした個人的感情を含んだやり取りが記録されたという。
翌11月1日、端末を返却された生徒が録音に気づき、会話で名前の上がった数人の生徒に音声データを送信。自分のことにふれた会話の内容を知ってショックを受けた1人は、同月上旬から登校できなくなっている。学校側は会話で名前が出されたり、データを送られたりした約10人の生徒に謝罪した。
同市は今年度までに、すべての小中学生に1台ずつタブレット端末を貸与した。守山敏晴市教育長は「生徒らに不安を与え、謝罪する。端末の管理がずさんと言われても仕方なく、今後は教室の鍵の掛かる保管庫に入れるようにする」と話した。(川本裕司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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