三ツ木勝巳
佐賀大付属特別支援学校(佐賀市)で昨年11月、教諭が高等部の生徒を2階の教室横のベランダに出して、出入り口の鍵を閉めていたことが分かった。ベランダにはベンチがあり、教諭は生徒を落ち着かせるためだったと説明したが、学校側は不適切な指導だったとして、教諭らを厳重注意し、保護者会や文書で説明や謝罪をしたという。
学校側によると、昨年11月24日、副担任の教諭が、体育館での活動で気持ちが高ぶった生徒を連れて教室に戻った際、気持ちを落ち着かせる「カームダウン」を目的に、教室横のベランダに生徒を出したという。
2カ所あるベランダへの出入り口の1カ所に鍵をかけた。副担任は2~3分ほど目を離して職員室に戻っていたこともあったという。学校側の説明によると、もう一方の出入り口には鍵がかけられておらず、隣の教室のベランダとの仕切りもないという。
この生徒の副担任と担任は昨年9月から、「カームダウン」を目的に計7回、生徒をベランダに出していた。鍵をかけたのは、このうち2回だったという。
荒木真由美校長は、生徒や保護者らに「不快な思いをさせてしまったことを、心よりおわび申し上げます」とし、「全職員で指導力向上に一層努めるとともに、保護者の皆さまとの連携を強化し、再発防止に取り組みます」とコメントしている。(三ツ木勝巳)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル