福岡市東区の香椎高ファッションデザイン科が6月8日に文化祭の一環として市民向けにファッションショーを開く。昨秋から自分たちで企画、デザイン、演出を考え、いよいよ本番の舞台が近づいてきた女子生徒37人は今、ショーを成功させようと一致団結して猛練習中だ。
38回目となる今年のテーマは「Spark」。「自分たちが衝撃を受けたことを表現し、来場者にも衝撃を与える」という意味だ。一輪花やクラゲなどのほか、近未来、女性の社会進出、平和など15のテーマごとにグループを作り、色や素材などを含めたデザインを考案、発表会で検討を重ねた。総責任者の同科3年、元永結菜さん(17)は「みんな考えが違うので、まとめるのは大変だった」と振り返る。
1月には修学旅行の帰路に東京都内の布問屋に立ち寄り、布選び。ステージで披露する衣装を1人3着縫製しなければならず、締め切り前には徹夜する生徒も多かったという。
ヘアメークや慣れないハイヒールでのウオーキングも学びながら、5月に入って実際のモデルを講師に招き、音楽に合わせたショーを見てもらった。細かい手の動きやしぐさなどの指導を受け、「ステージで何をどう見せるのか」の意識が高まったという。
29日、実際のステージとなる体育館であった全体練習は、本番直前とあってピリピリした雰囲気。「タイミングが合ってないよ」「もっと笑顔で」「目線に気を付けて」などと生徒同士で注意し合う場面も。元永さんは「全員で力を合わせて観客に衝撃を与えるショーを作り上げたい」と意気込んでいる。
50分間のショーは8日午後1時20分から体育館で。入場無料。
西日本新聞社
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース