生活圏内で気づいた魅力 旅好き記者が和菓子ツアー同行

 この春、地元・愛知に戻ってきた。「さぁ、家族で東海3県を旅するぞ」と意気込んだ旅好き記者(30)。ところが、新型コロナウイルスの影響による外出自粛要請で週末も自宅にこもる日々が続いた。そんな時、ある吉報が届いた。

 「そろそろ旅に出たい!」と思い始めた6月初旬、家で旅行を楽しんでもらう企画について取材した「大ナゴヤツアーズ」からツアー再開の知らせが届いた。再開最初のツアー「『涼菓』を楽しむ!名古屋の和菓子名店めぐり」に同行させてもらえることになった。

 今月4日午前10時、市営地下鉄丸の内駅(名古屋市中区丸の内2丁目)の地上出口にツアー参加者が集合した。記者の自宅から1駅と、旅に出た気が起きない超近場である。この日は小学1年~70代の通常より少ない15人が参加。ツアーに先立ち、同行スタッフが検温や手指消毒で感染予防対策をした。

 名古屋在住のフリーライターで「東海の和菓子名店」の著者・大竹敏之さん(55)によるツアーが始まった。まず歩いて江戸末期の安政元年創業の尾張藩御用菓子を守り続ける「美濃忠本店」(同区丸の内1丁目)に向かった。

 この地方は実は和菓子処、殿様から農家まで菓子を楽しんでいた――。到着すると、大竹さんによるレクチャーが始まった。近くの和菓子屋さんに通い和菓子で季節を感じていた記者は「名古屋のお菓子屋さんは季節の上生菓子と庶民的なおまんじゅうの両方がつくれて、親しみやすいが奥が深い」という話にうなずいた。

 次の目的地には市営地下鉄鶴舞…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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