皇后雅子さまが5月から、歴代皇后の伝統行事「養蚕」の作業を始めている。実は、生物好きの雅子さま。カイコも素手で触りながら、心を尽くして取り組んでいるという。その姿勢は、長女愛子さまにも受け継がれているようだ。お二人の詳しい様子を側近らが語った。
雅子さまは今月1日、皇居の紅葉山御養蚕所を天皇陛下と愛子さまとともに訪問。ご一家はカイコのさわり心地を楽しみながら、生育の様子などを職員に尋ね、楽しそうに作業をしたという。この日の作業は、カイコに桑の葉を与える「御給桑(きゅうそう)」と、繭作り用の器にカイコを移す「上蔟(じょうぞく)」。愛子さまが、こうした作業に携わるのは初めてで、もともと「機会があればぜひ行きたい」と語っていたという。
皇居の森のほぼ中心部にある古びた木造の建物が、紅葉山御養蚕所だ。1914(大正3)年に建てられたこの養蚕所は今も現役だ。木々が生い茂る中にたたずむ姿は、当時にタイムスリップしたかのようだ。ここで、歴代の皇后による養蚕が約150年も続いてきた。繭から取れた生糸は、文化財の復元や国賓への贈り物などに使われている。
上皇后美智子さまから引き継…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル