8日未明の豪雨で170軒が浸水した岐阜県下呂市で、市内で氾濫(はんらん)した飛驒川だけでなく、山あいの用水路の水が土砂とともにあふれる被害が相次いだ。災害のリスクを住民に伝える「ハザードマップ」では想定していなかった地区の浸水も多く、市は対策の見直しを検討する。
同市萩原町羽根では、普段は深さ20センチほどの水路の水が、山肌からの水を集めて8日未明に深さ1メートルを超え、あふれ出した。浸水被害は市内で最も多い32軒にのぼった。この地区に住む田中喜登(きのり)市議(58)は「水路の危険性は認識していたが、ここまでひどい浸水はなかった。死者が出なかったのが不幸中の幸い」と話す。
萩原町宮田でも、水路があふれた。自営業の男性(52)は「飛驒川へと流れ込む用水路の水が、はけきらなかった」と言う。
市は、百年に1度レベルの大雨…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル