仙台市は20日、今月に同市宮城野区の市立中学校で配布した漢字テストの模範解答用紙の中に、裏面に校内のいじめ事案に関係する生徒23人の個人情報が記載されたものが1枚混入し、2年生の生徒1人に配布していたと発表した。
市教育局によると、模範解答用紙はA4サイズで、今月3~6日に国語科の60代男性教諭が印刷し、同科30代男性教諭が2学年の3クラスに計81枚配布した。
この生徒に配布した用紙裏面には、平成30年度に1学年であったいじめ事案全6件の資料が印刷されていた。今年6月下旬に市と学校が会議で使用したもので、被害・加害生徒計23人の氏名や、事案内容などが記載。全件が解決済みだといい、他の用紙に同様のミスはないとしている。
資料は全28ページのうちの1ページで、同局は「何らかの理由で印刷室の裏紙再利用ボックスに混入した」としている。
市の指針では、個人情報が書かれた用紙の再利用と、生徒に配布する文書に裏紙を使用することを禁止している。印刷・配布した2教諭は「使ってはいけないという認識はあった」と話しているという。
学校は19日までに、いじめの関係生徒23人の保護者や2学年の生徒らに説明と謝罪を行った。同局は「再発防止に向けて取り組むとともに、全教職員で信頼回復に努める」としている。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース