田んぼに米軍ヘリ不時着 普天間向かう途中「計器異常」

吉田耕一、平塚学、神崎卓征

 27日午前9時25分ごろ、宮崎県串間市の住民から「田んぼに米軍ヘリが不時着している」と県警串間署に通報があった。現場は串間市崎田の田んぼで、防衛省などによると、米軍普天間飛行場沖縄県)に所属する米海兵隊の対戦車ヘリ「AH1Z」。けが人はいないという。

 同省などによると、ヘリは25日に飛行中、悪天候のため航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に着陸。27日午前8時ごろ普天間に向けて出発したが、8時半ごろ計器異常のため不時着したという。危険物は搭載していない。

 串間署によると、乗員の米兵2人は無事で、機体にも目立った損傷はない。落下物などによる被害も確認されていない。現場から約500メートル東には集落があり、署員は午前10時ごろ現場に到着。半径200メートル以上の範囲で交通規制を敷いている。離陸は28日以降になる見通し。

 県には27日午前9時45分に県警本部から一報が入った。県は九州防衛局に問い合わせ、不時着を確認したが、飛行目的やルートは不明という。河野俊嗣知事は「ひとたび間違えば、大きな被害が出かねない。不時着から1時間も県に報告がないのはいかがなものか」と不快感を示し、同日、防衛局に迅速な情報提供と再発防止を求めた。(吉田耕一、平塚学、神崎卓征)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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