甲信越地方ってどんな場所? 新潟、長野、山梨3県を貫く共通項とは

山梨県、長野県、新潟県をまとめると「甲信越地方」です。「関東」と一緒にくくられることが多いですが、関東ではありません。3県同士の縁が深いわけでもありません。そんな甲信越とはどんな地域なのでしょうか。

 甲信越地方は1902(明治35)年11月発行の「中等新地理教科書」に教材では初めて登場する。「関東の西部にありて、北は日本海に瀕(ひん)す」と記されている。

 ただ、1904年の教科書では、それぞれ文化的・地理的な結びつきが強い関東地方と近畿地方の間に位置するその他の地域は、まとめて中部地方とされた。今も学校で教える「8地方区分」だ。甲信越地方は東海・北陸地方とともに繰り入れられ、わずか2年で教科書から姿を消した。

 そもそもなぜ新潟、長野、山梨の3県をくくったのか。「方言は違うし、隣接したところでしか目立った交流もない。理由はよくわかりません」と話すのは、地理学が専門の尾藤章雄・山梨大教授。「強いて言えば、本州の中央にある山脈に囲まれた地域ということでしょうか」。

甲信越3県とつながる地域

 にしては、NHKはテレビの天気予報で「関東甲信越」と盛んに流しているし、私たちの生活にやたらとなじんでいるような。

 「実はおもしろい共通点があ…

この記事は有料記事です。残り390文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment