甲子園で喫煙の熊本県議、観戦中の持ち込み飲酒も 議員辞職は否定

杉浦奈実

 熊本県議の井手順雄(のぶお)氏(63)=自民=が阪神甲子園球場兵庫県西宮市)で8月18日、全国高校野球選手権大会を禁煙のアルプス席で観戦中に、加熱式たばこを吸っていた問題で、井手氏は12日、県議会の代表者会議に出席し、改めて喫煙の事実を認めて謝罪した。また、缶入りの酒が持ち込み禁止であることを知らずに持ち込み、飲んでいたことも明らかにした。

 井手氏は会議後、取材に応じ「喫煙と飲酒、これは行いました。学校関係者、関係の皆様方に誠心誠意おわびする」と頭を下げた。

 溝口幸治議長によると、この日午前、井手氏は議長室を訪れて謝罪。議長から厳重注意を受けた。その後、非公開で行われた県議会各会派の代表者会議でも事実関係を説明して謝罪したという。

 井手氏は議会運営委員を辞任する意向を示し、自民党県連の副会長職についても辞職願を出したという。議員辞職については否定した。

 当時、井手氏は母校の九州学院(熊本)―聖光学院(福島)の準々決勝を観戦していた。九州学院には13日以降、謝罪に訪れる意向という。野球部に対して「心の底から申し訳ない。今後、九州学院関係のイベント(への出席)は自粛させていただくと伝えようと思っている」と話した。

 井手氏は9日、取材に対して、喫煙を注意された際の対応について「警備の方が『禁煙ですよ』ということで(注意してきて)、『すみません』と取りやめた。あとは禁煙グッズに取り換えた」と説明していた。

 県議会事務局には12日午前中だけで、抗議や苦情の電話52件、メール74件が寄せられたという。(杉浦奈実)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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