22日に閉幕した第104回全国高校野球選手権大会で初の準優勝を果たした山口代表の下関国際。優勝候補の筆頭とされた大阪桐蔭を逆転で破った試合は、今大会のハイライトの一つだった。山口県出身で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNA)などで活躍した高木豊さん(63)は、チーム一丸の戦いぶりに、明治維新につながる「奇兵隊」などの長州人の魂を感じたという。
「テレビで下関国際の試合を見ていました。心躍り、胸を熱くして、あらためて自分は山口出身なんだなと感じました。すがすがしい野球に感動を頂きました」
目標にした「ベスト8以上」をかけた準々決勝で、下関国際は大阪桐蔭と対戦。先取点を取られ、同点に追いついてもすぐリードされるという苦しい展開だったが、土壇場の九回に逆転して逃げ切った。春の選抜大会で優勝した大阪桐蔭は昨秋からの公式戦で36勝1敗という「絶対王者」。七回にトリプルプレーで下関国際がピンチを脱すると、球場全体が逆転を期待するかのような盛り上がりに包まれた。
「今夏の甲子園の中で一番感…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル