山梨県甲州市の田辺篤市長(74)が27日、市議会議長に辞表を提出し、受理された。物忘れなどを理由に挙げ、来年1月末で辞職する。市長選は2月上旬に実施される公算が大きい。
辞表提出後に記者会見し、「年を取りしんどくなった。年には勝てない」と語った。特定の病気は否定したが、疲れや物忘れが目立つようになったと説明。「30分前の話を忘れることもあり、妻から気をつけた方がよいと言われるようになった」と明かした。
決断時期については、「選挙のこともあり、4月までには新しい市長が誕生していないと(いけない)」と話し、年度の区切りを考慮したという。新年度予算については「骨格予算」との方針を示した。
現在4期目で、任期を2年近く残した辞職になる。「自分ではそれなりのことはやってきた」と市政運営を振り返った。後継については「やりたい人が何人もいるので、あえて言いません」と明言しなかった。
田辺氏は県議や旧塩山市長を経て、2005年の合併で誕生した甲州市の市長選で当選。17年11月に4選された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル