男女別出席簿、東京都内で全廃 唯一残る多摩市が「男女混合」に移行

 学校現場で出欠をとる時などに性別で分けた「男女別出席簿」について、東京都多摩市の市立中学校が来春から廃止することが市教委への取材でわかった。50音順に並べる「男女混合出席簿」に移行する。都議の調査によると、都内の公立小中では同市の中学校のみで男女別出席簿が残っていた。

 男女平等の観点から、都内では1980年代ごろから男女別の出席簿を徐々に男女混合に移行。漢人明子都議(無所属)の調査によると、今年度も男女別を残していたのは、多摩市の中学校のみだった。

 市教委教育指導課の担当者は「システムの都合上、今年度は1校のみで先行的に男女混合出席簿を実施した」と説明。残る8校も来年度から切り替える予定だという。「最後になったが、特に対応が遅かったとは考えていないし、丁寧に対応してきた結果だ」と釈明した。

 漢人氏は「既に切り替えているところからは『いまだに』と驚かれるが、当然切り替えるべきだった基本的な環境がやっと整った。変わらないと言われる実態も見直していく必要がある」と話した。(上田学)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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