町役場の労組に「第2口座」、不正受給の受け皿にも 神奈川県山北町

 正副執行委員長による不適切な会計処理が問題になっている神奈川県山北町職員組合で長年、役員に引き継がれてきた「第2口座」があることが関係者の話で分かった。この口座には、予算に計上されない資金の流れがあり、本来は経費と認められない支出にも使われてきたという。また、数年前に組合資金で約95万円の使途不明金があったことも、新たにわかった。

 組合側は取材に対し、第2口座や数年前の使途不明金の存在を認めた。組合は、第2口座の存在が相次ぐ不適切会計の温床になったと判断。口座を一本化してすべての資金を予算化するなど、会計を透明化する方向で検討している。

 関係者や組合の話を総合すると、第1口座は予算として定めている資金に、第2口座は予算外の資金にそれぞれ使われてきた。第2口座は、減少が続く組合費収入の補充や、一時的に資金が不足した際の立て替え払いなどを目的に、1年交代の役員の間で代々、予算外の資金として引き継がれてきたという。

 第2口座は、自治労の全国大会や県単位の会合などに組合役員らが出席した際などに、自治労側が支給する日当や旅費などの受け皿になっている。だが、実際の旅費や日当は、組合独自の予算から支払われ、自治労側からの収入はそのままプールされて予算外で管理。本来は経費で認められない懇親会の2次会や3次会の飲食費などにも使われていたという。

使途不明金、責任明確にできず

 こうした中で数年前、第1口…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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