TSMCが本社を構える「新竹サイエンスパーク(科学園区)」の最寄り駅、高速鉄道(高鉄)新竹駅に着いて驚いたのが、高層マンションの林立ぶりだった。駅前に広がる緑地を取り囲むように高層の建物がニョキニョキと伸びる。
建設中の建物も多い。周辺には「竹科(新竹科学園区)」、「新世代」などと書かれた不動産広告も目立った。新竹市内を車で走ると、川沿いにも競うように高層ビルが並んでいるのが見えた。
科学園区管理局のホームページによれば、中で働く人は約17万人。台湾の不動産事情に詳しいエイブル台湾店の担当者によると、新竹の不動産価格は近年高騰しているという。「2年前は2LDKで家賃3万5千台湾ドル(約15万4千円)だった物件が今は6万台湾ドル(約26万4千円)まで上がっている」
原因は科学園区に勤務するエンジニアの給与の高さだ。「最近は投資目的の購入も多い。台北並みの価格の物件もある」という。
科学園区内の半導体メーカーに勤務する男性によると「業界全体の給与もいいが、なかでもTSMCは別格。飛び抜けている」という。
台湾の総務省に相当する内政…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル