カナダ留学中に同国籍の男児(当時9)にわいせつな行為をしたなどとして、千葉県警は11日、大阪府高槻市須賀町、英会話講師中上慶之輔容疑者(28)を強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕し、発表した。「性的欲求を満たしたかった。行為を記録したかった」と容疑を認めているという。
県警がカナダ警察や国際刑事警察機構(ICPO)、日本外務省の協力を得て捜査していた。海外での犯罪について自国民を処罰する刑法の国外犯規定を適用し、強制わいせつ事件を立件するのは珍しいという。
少年課によると、中上容疑者は留学先のカナダ・ブリティッシュコロンビア州で2017年10月、同国在住の男児の下半身を触るなどのわいせつな行為を複数回し、その行為を3回にわたり動画撮影して児童ポルノを製造した疑いがある。
県警が18年9月、別の児童ポルノ事件で中上容疑者の自宅などを捜索。押収したパソコンから今回の男児を含む複数の児童ポルノ動画が見つかった。中上容疑者が17年にカナダに留学していたことから、カナダ警察などの協力を得て男児の証言などを集めていた。県警は、他にも複数の被害児童がいたとみて捜査を進める。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル