【となりの外国人】
コンビニや飲食店で、働く留学生アルバイトの姿をよく見ます。見慣れた光景になっていて、あまり気に留めなかったけれど、暮らしも文化にもまだ慣れない異国の地で、留学生がどうやって職探しをして、どんな気持ちで働いているのか、実は分からないことだらけ。今回、これからアルバイトを探すという留学生に密着。必要な手続きや書類、仕事に求めることなど、留学生の本音に迫りました。(withnews編集部記者・三宅梨紗子)
仕送りは○○に
まず、どうやって仕事探しをしているのだろう。そんな疑問に答えてくれたのはウクライナ出身のイリナさん(23)です。日本にやってきたのは2019年9月上旬。もともとチェコの大学で2年間「日本学」を専攻していました。日本語の発音や、漢字がおもしろいと思ったことがきっかけと言います。初めて覚えた漢字は「道」だそうです。これから1年間、都内の国立大学で日本語を学びます。
率直な疑問をぶつけました。「なぜ日本でバイトをしようと思ったんですか?」
「旅行をするためにお金を貯めたいんです」
チェコで共に日本語を勉強していた友人たちも日本各地に留学しています。彼らの元を訪れるためにも、今は節約を頑張っていると言います。
母国のウクライナや大学のあるチェコと比較すると日本の物価は高いといいます。
左はチェコのスーパーに売られているりんごです。イリナさんの友人がチェコから写真を送ってくれました。1キロで27.90コルナ。1コルナ=4.7円で約130円です。右は日本のスーパーで売られているりんご。1個で168円、1キロに換算すると、だいたい500円でしょうか。果物や野菜はチェコの価格の方が断然安いとイリナさんは言います。
「実は、食費用に仕送りをもらったんだけど、漫画に使っちゃったの」
そう笑うイリナさんですが、遠い異国の地でやりくりする苦労はたいへんそうです。
外食も高くつくため、毎日自炊をしています。約3000円で買った炊飯器で炊く日本のお米がとってもおいしいと笑顔で教えてくれました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース