中山直樹
職員が鎖や南京錠でベトナム人留学生を拘束したことを理由に、国が「西日本国際教育学院」(福岡市)の留学生受け入れを5年間認めない処分を出したことを巡り、福岡地裁の林史高裁判長は、学院の運営法人「宮田学園」の申し立てに基づき、処分の効力を停止し、留学生の受け入れを認める決定をした。宮田学園側が明らかにした。決定は9月30日付。
出入国在留管理庁は9月7日、一連の行為が悪質な人権侵害にあたるとし、留学生の受け入れを認める学校一覧から学院を抹消していた。
これに対し、宮田学園の代理人は「職員の個人的な行動で、組織として実施していない」と主張。処分の取り消しを求める訴訟を起こすとともに、執行停止を求める仮処分を地裁に申し立てていた。学院は今回の決定で、訴訟の判決までの間、留学生を受け入れられる。
入管庁は「決定の内容を精査して、適切に対応する」とコメントした。
職員は50代の男性で学院をやめており、福岡県警は逮捕監禁容疑で書類送検している。(中山直樹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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