文・田中章博、写真・白井伸洋
複雑な配管群が光を反射し、暗がりの中で幻想的に浮かび上がる。高速道路の向こうに広がるのは、未来都市を思わせる光景だ。
この光景は、ドライバー泣かせだ。夜、大阪湾に沿う阪神高速湾岸線を関西空港側から大阪市内に車を走らせると、左手から異世界が迫ってくる。
泉大津のパーキングエリア(PA)を経て、助松ジャンクション(JCT)を過ぎたあたり。複雑に入り組んだ配管、噴き出る蒸気や炎、それらと白やオレンジの照明が織りなす工場群の夜景に目を奪われる。映画の未来都市のようだ。
約11キロ続く堺泉北臨海工業地帯のプラント群は、連続した工場夜景としては屈指とも言われる。エッセイストの宮田珠己さん(57)は大阪府在住だった十数年前、走行中の10分ほどの光景がお気に入りだった。「集積したプラントの密度が高い。夢の国みたい」
高速道路のおかげで関西での知名度は抜群の夜景。泉大津PAの展望室からも工場群を含む光景を一望できる。だが、近くからの鑑賞スポットは限られるため、地元商工会議所主催のツアーや船上クルーズの人気は根強い。
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。
コロナ禍で限定して開いた今…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment