男女別学って必要? 男女で職業が偏ると、どんな問題がある? 男子校の中学生が、女子大学生とともにジェンダーや無意識の偏見について学ぶ授業が2月、東京都内であった。2021年から毎年1回開かれ、今年は最終回となる3回目。生徒たちにとっては、自らの内なる思い込みを考え直す機会になったようだ。
2月20日午後、私立駒場東邦中学(東京都世田谷区)の3年生約240人は近くの昭和女子大(同)にいた。4、5人の班に分かれ、「勉強に集中できるのは、別学か共学か」というトピックについて意見を出し合っていた。
「共学の方が成績がいいとモテそうで、モチベーションがあがりそう」
「男子校の方が、異性に気が向かないから勉強に集中できる」
授業が始まったのは、生徒が1年生だった2年前。駒場東邦中の教諭と生徒が昭和女子大のジェンダーに関するセミナーに参加したことがきっかけだ。1年目はディズニープリンセスから「プリンセスらしさ」にまつわる無意識の偏見を、2年目はCMでの男女の役割の描かれ方を取り上げた。
今年のテーマは「男女別学」と「男女の仕事・役職」の二つ。議論の前に、大学生が男女別学の歴史を説明した。近代女子教育は「良妻賢母」を目指すものであったこと、戦前まで男子とは学ぶ内容も制度も違っていたこと――。
「男子しかいないと…」
進行役の大学生が質問を投げかけた。「別学が必要かどうか、考えてみよう」
中学生からは様々な意見が出…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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