疫病よけの妖怪は、「アマビエ」だけじゃない――。新型コロナウイルス感染収束が見通せないなか、アマビエと多くの共通点を持つ半人半漁の妖怪たちが、各地で「出現」している。約200年の時を経て、疫病退散を願う人たちが、妖怪に思いを託す。
「世間では、疫病封じのアマビエという妖怪が話題になっていますが、我らが沼津にもいました!!戸田(へだ)に伝わる疫病退散の妖怪、その名も『神池姫(かみいけひめ)』。」
静岡・沼津のデザイナーのシェアオフィス「NUMAZU DESIGN CENTER (沼津デザインセンター)」がホームページ上で、この地元の神池姫を描いてもらい、疫病退散目的で拡散してもらおうと「#カミイケヒメチャレンジ」という企画をしている。
沼津市明治史料館の木口亮学芸員によると、神池姫は沼津市戸田の漁業関係の名主・勝呂(すぐろ)家に伝わる原画の中に描かれた人面魚の妖怪。「徳の無い人は3日コロリ(コレラ)で死んでしまう、コロリと死にたくなければ、我の姿を写して貼るべし」と絵とともに記されているという。
江戸時代後期、日本でコレラが大流行した際に東海道をたどって沼津でも流行し、絵がこの地に伝わった。神池という名の池があったことから、神池姫と名付けられたのではないかと推測されるという。
「#カミイケヒメチャレンジ」…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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