病気休養の教員78%が精神疾患 「ストレス抱え込んでいる」 岐阜

保坂知晃

 岐阜県内の公立校で2022年度に病気休職した教員のうち、78%が精神疾患による休職だったことがわかった。資料を公表した県教職員組合連絡会議(組合連)は「長時間労働で教員らが支え合うことができず、ストレスを一人で抱え込んでしまうのではないか」と指摘している。

 組合連が県教育委員会の資料に基づき発表した。22年度の病気休職者は計126人。内訳は小学校61人、中学校31人、高校24人、特別支援学校10人だった。このうち精神疾患による休職者は計98人に上った。

 精神疾患による病気休職者の割合は過去3年間、高い水準で推移している。20年度は病気休職者110人のうち68%の75人、21年度は116人のうち73%の85人が精神疾患だった。

 定数より教員が少ない「未配置」の状態だった学校は今年5月1日現在で計50校に上った。内訳は小学校18校(21人)、中学校6校(6人)、高校22校(26人)、特別支援学校4校(5人)だった。

 一方で、組合連の独自の計算によると、22年度末の非正規の臨時教職員の割合は小学校は12・3%、中学校は10・1%、高校は6・7%、特別支援学校は22・0%だったという。

 組合連は「正規教員が少なく、非正規の臨時教職員の割合が高いことも長時間勤務の原因。非正規教員は担当業務が少なく、正規職員にしわ寄せがいく構造だ」と指摘した。(保坂知晃)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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