発達障害のある児童生徒らが通常学級で学んでいくための支援策を議論する文部科学省の有識者会議の初会合が14日、開かれた。障害のない子と一緒に学ぶインクルーシブ(包容する)教育を進めるため、一部の指導だけを別室で受ける「通級指導」などを充実化させる提言を今年度中にまとめる。
文科省によると、通級指導を受ける公立の小中高生は約13万4200人(2019年度)で10年前の2・5倍に増えた。文科省の12年の小中学校への調査では、通常の学級で発達障害の可能性のある児童生徒の割合は6・5%。発達障害への認知が進み、この割合は今後も増えるとみられるという。文科省はインクルーシブ教育の観点から、通常学級とは別の特別支援学級に在籍させる対応ではなく、障害の程度に応じて通常学級に在籍する通級指導を拡充したい考えだ。
通級指導には児童生徒が在籍校で受ける「自校通級」、他校で受ける「他校通級」、他校の教員が訪問してくる「巡回指導」がある。17年度の小中学校への調査では、自校通級は5万8752人(全体の53・9%)、他校通級は4万3613人(40・0%)、巡回指導は6581人(6・0%)だった。
文科省は26年度にかけ小中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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