白いシャチが2頭も 「海の王者」が戯れる 夏の知床

 世界自然遺産・知床の海、北海道羅臼町沖の根室海峡がシャチでにぎわっている。この夏は、非常にめずらしい白いシャチが2頭並んで泳ぐ姿も確認されている。

 例年なら夏になると、根室海峡で見られる鯨類はシャチからマッコウクジラなどへ置き換わっていく。ところが、今夏は羅臼漁港から出ているネイチャークルーズ船が、1回の運航でシャチを数十頭も確認できることがしばしばある。

同じ群れの中で2頭並んで泳ぐ白いシャチ=2021年7月24日、北海道羅臼町沖の根室海峡、知床ネイチャークルーズ提供

 7月28日午後1時出港の便では、港を出てからわずか30分ほどで複数の群れに遭遇した。群れは当初、沖合に散らばっていたが、やがて波の弱い岸寄りに集結し、その数は30頭ほどに膨らんだ。

 アイヌの人々がレプンカムイ(沖の神)と呼んだ「海の王者」は、尾びれで海面をたたいて激しくしぶきを上げたり、クルーズ船に近づいてきて海面から顔を出したりした。

ネイチャークルーズ船のすぐそばで海面から顔を出したシャチ。スパイホップと呼ばれる行動で、辺りを眺めているとされる=2021年7月28日、北海道羅臼町沖の根室海峡、神村正史撮影
逆立ちをした個体が、今度は尾びれで海面を強くたたいた=2021年7月28日、北海道羅臼町沖の根室海峡、神村正史撮影

 コロナ禍の影響で、乗客は少…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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