奈良山雅俊
北海道幌延町の「トナカイ観光牧場」で、珍しい白いトナカイが生まれた。まだ生後1カ月余り。一般公開はもう少し先で、いまは母親の周りで甘えん坊ぶりを発揮している。
白いトナカイはメスで、大型連休明けに生まれた。一見すると真っ白なヤギに間違えそう。遊んでいるうちに母親と離れると、あわてて追いかけて母親の体に顔をなすりつけたり、ミルクをねだったりして甘えていた。
牧場で白いトナカイが生まれたのは2例目。初代は二十数年前に生まれたオスだった。牧場が現在地に移ったあとも、初代はクリスマスシーズンになると立派な角を揺らしながら家族連れを乗せてソリを引き、子どもたちにも人気だった。目の病気から2012年を最後に引退した。
白いトナカイは毛換わりをしても白いので、いつでも白い姿が見られる。角はメスも生えるが、ソリ引きは「男の仕事」。飼育担当で町企画政策課の伊山英貴さん(48)は「この子が大きくなってまた白いオスが生まれれば楽しいな」と目を細めていた。
子どもの白いトナカイの本格デビューは8月下旬の予定。その前にも時々イベントなどで登場させることも検討しているという。(奈良山雅俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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