石垣明真 上保晃平 新谷千布美 野田一郎
北海道八雲町の国道で6月、5人が死亡、12人が重軽傷を負った事故で、対向車線のバスに衝突したトラックは「白ナンバー」だった。事故から18日で半年。専門家は、白ナンバーに対する規制の弱さを指摘している。
バスやトラックのナンバープレートの色は2種類ある。有償で顧客の荷物や旅客を運ぶ運送業の車両は「緑ナンバー」。それ以外は全て、自家用車と同じ「白ナンバー」だ。
全日本トラック協会によると、国内のトラック776万台(2021年度)のうち、8割の626万台は白ナンバーという。
緑ナンバーの事業所には、国家資格の「運行管理者」が必要だ。ドライバーの運転前、対面での点呼や、体調確認、アルコールチェックが義務づけられている。違反すれば事業停止など行政処分もある。
一方で、白ナンバーは、5台以上所有している事業所や、定員が11人以上の車を所有している事業所を対象に、「安全運転管理者」を選んで警察署に届け出るよう義務づけられている。
安全運転管理者の業務としても、ドライバーへ点呼を行うなどして、正常な運転ができる健康状態か確認するよう定められている。しかし、怠ってもすぐに罰則は科されない。所有台数など要件を満たさない場合は、こうした義務はない。
6月に八雲町で事故を起こし…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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