19日まで開催されたパリ・メンズコレクションのショーで、日本のコムデギャルソンが黒人が多用している髪形「コーンロウ」のかつらを白人モデルに着用させたことに、ネット上などで「差別的だ」などの声があがった。コムデギャルソンは「誰かを傷つけることを意図したものではない」などと釈明し、謝罪した。
17日にパリ市内であったコムデギャルソンのショーには黒人モデルも参加。ランウェーを歩いた白人モデルも含めて髪形は全てドレッドやコーンロウで、白人モデルたちはかつらを着用していた。
これに対してファッション業界を批評するインスタグラムアカウント「ダイエット・プラダ」は「日本のアバンギャルドブランドは後退したようだ」などと投稿。ツイッターなどでも批判と擁護のコメントがそれぞれ投稿され議論になっている。
騒動を受け、コムデギャルソンインターナショナルのエイドリアン・ジョフィーCEOは「今回のショーの髪形はエジプトの王子からインスピレーションを得たものであり、誰かを傷つける意図などは全くなかった。不快に感じた人に対しては深くおわびする」とコメントした。(パリ=後藤洋平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル