江戸時代から武士と庶民が一緒になって繰り広げてきた紀州東照宮(和歌山市和歌浦西2丁目)の和歌祭(わかまつり)が15日、和歌山市内であった。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった祭りに、およそ5万人(主催者発表)の見物客がつめかけた。
紀州東照宮によると、和歌祭は、紀州藩初代藩主の徳川頼宣(よりのぶ)が亡父の家康をまつるために東照宮を建立した翌年の1622年から始まった。頼宣は武士に限らず、庶民が特技を生かした技や踊りを披露できる祭りにしたという。
この日朝、祭りの中でも例年人気の勇壮な「神輿(みこし)おろし」が繰り広げられた。東照宮の境内に白装束の男衆100人が集結。午前8時、大きなかけ声とともに、約1トンあるみこしを担ぎながら108段ある侍坂の石段を荒々しく駆け下りた。みこしが左右に揺れると、見物客から歓声がわき起こった。見物した和歌山市の会社員大塚智司さん(56)は「コロナを吹き飛ばす威勢の良さがあった」。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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