国内に現存する最古の芝居小屋とされる香川県琴平町の旧金毘羅大芝居(金丸座、国重要文化財)で来年4月11~26日に開かれる「第36回四国こんぴら歌舞伎大芝居」の概要が決まり、主催する同町などが22日に発表した。人気役者二代目松本白鸚さん(77)と長男の十代目松本幸四郎さん(46)の襲名披露公演で、同町の町制130周年も記念。華やかな舞台で春の讃岐路を盛り上げる。
午前(第1部)と午後(第2部)の2部制で、それぞれ1、3演目を上演。白鸚さんは、第2部の冒頭で天下太平、五穀豊穣を祈る祝いの舞踊「寿式三番叟(さんばそう)」を披露した後、幸四郎さんとともに襲名披露の口上を述べる。幸四郎さんは、第1部の「隅田川続俤(ごにちのおもかげ) 法界坊」で悪党ながらどこか憎めない法界坊を軽快に演じ、第2部「源平布引滝 義賢最期」では、源氏再興の思いを秘めた木曽義賢となり、迫力の大立ち回りを繰り広げる。
白鸚さんは9年ぶり4回目、幸四郎さんは6年ぶり5回目の出演となる。記者会見した片岡英樹町長は「令和最初の大芝居。130周年の節目と合わせて華やかに盛り上げ、町の新たな門出としたい」と話した。
チケットは特別席1万7千円、A席1万5千円、B席1万1千円。問い合わせは大芝居事務局(0877―75―6714)。
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