百年の時を超え研究者育てる練習船 座学で得られないことを「実感」

 ベーリング海峡を抜けて北へと走る北海道大水産学部の練習船おしょろ丸。空は白く、北極海には霧がたちこめていた。

 「夏はこんな天気ばかりです」と亀井佳彦船長(60)は語る。北極海に来るのは3回目だが、2年前におしょろ丸の船長になってからは初めてだ。北大水産学部にかつてあった特設専攻科で操船を学んで、船乗りになった。

 亀井さんは海が好きで船がある大学への進学を志した。学生時代に航海実習を重ね、「座学では得られない『実感』を知った」という。体で覚えていくうちに、船乗りになることが目標になった。定まると学ぶことが楽しくなった。卒業後に北大に採用され、航海士となった。

 北極海で衝撃を受けた光景が…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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