皇后さま56歳 医師団の見解全文(産経新聞)

 皇后さまのご病気について、9日示された医師団の見解は以下の通り。

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 皇后陛下におかれましては、これまで東宮職医師団が説明して参りました基本的な考え方を踏まえながら、引き続きご治療を継続していただいております。

 本年は、上皇陛下の御退位、そして天皇陛下の御即位という特別な年となった中で、即位礼正殿の儀や大嘗祭を始め、神宮に親謁の儀などを含む、御即位に伴う全ての諸行事のほか、6月の愛知県行幸啓、9月の秋田県、新潟県、茨城県行幸啓と、4度の地方行幸啓をお務めになりました。また、アメリカ合衆国大統領御夫妻やフランス国大統領御夫妻を始め外国賓客をお迎えする行事をお務めになったほか、全国赤十字大会に御臨席になるなど、多くの行事に取り組まれました。これは、様々な工夫を重ねられながらご体調を整えられるなど、皇后陛下のご努力によるところが大きいと考えております。

 また、皇后陛下には、学習院女子高等科で楽しく充実した学校生活を送っておられる愛子内親王殿下を、母親として温かく見守られ、支えていらっしゃいます。

 皇后陛下には、こうしたご活動を一つ一つ着実に積み重ねていらっしゃることがご自信となり、それがご活動の幅の広がりにつながってきていると拝察し、医師団としても望ましいことと考えております。加えて、ご活動に当たり、例えば、祝賀御列の儀や地方御訪問の際に、直接おふれあいになる方々からの温かい声や反応に元気づけられておられるようにもお見受けいたします。

 一方で、東宮職医師団がこれまでも繰り返し説明して参りましたように、皇后陛下には、依然としてご快復の途上にあり、ご体調には波がおありです。そのため、大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらく残られることもあります。本年は、天皇陛下の御即位に伴う諸行事を中心に、特に強い責任感を持ってお務めに取り組んでこられましたが、これをもって過剰な期待を持たれることは、今後のご快復にとって、かえって逆効果となり得ることをご理解いただければと思います。これもまた、かねてから皆さまにお伝えしているところではありますが、私的な部分でもご活動の幅を広げていっていただくことが大切だと考えております。

 皇后陛下には、これまで同様、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながらご治療を続けていただくことが大切ですので、引き続き温かくお見守りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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