京都鉄道博物館(京都市下京区)で、皇室専用の臨時列車「お召し列車」のほか、駅での休憩に使われた「貴賓室」をテーマにした企画展「鉄路を翔けた鳳凰~お召列車と貴賓室~」が開かれている。7月15日まで。
明治初期の開業以来、鉄道は歴代天皇・皇后両陛下の行幸啓の主要な交通手段として用いられてきた。展示では、お召し列車を飾った装飾品や貴賓室で使用された調度品などの貴重な資料を通じて、皇室と鉄道との関わりを紹介する。
初公開された「1号御料車(初代)彩色図」は、明治10年の京都-神戸間の鉄道開業式で、明治天皇が乗車した1号御料車の車両図面。玉座や三種の神器の剣璽を置く御剣璽棚などの内装が詳細に描かれ、製造当初の様子を知ることができる貴重な図面だという。
このほか、お召し列車を牽引した機関車に取り付けられていた鳳凰の装飾や、京都駅の貴賓室で使われた玉座などの調度品も展示されている。
同博物館展示資料課の岡本健一郎副課長(44)は「皇室とともに歩んだ日本鉄道の歴史を感じてほしい」と話している。
午前10時~午後5時半。6月8日と7月13日の各日午後2時から、企画展を担当した学芸員による解説ツアーも。入館料が必要。問い合わせは同博物館(0570・080・462)。
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