長野市にある善光寺本堂の正面に鎮座してきた「びんずる尊者像」が5日朝、盗まれた。
「おびんずるさま」として親しまれ、誰もが触れることができた木像を、人目につかなくなるわずかな隙をついて運び出した可能性があるという。長野県警は尊者像を車にのせていた男を窃盗容疑で逮捕した。
「参拝者の信仰を集めており、非常に悲しい思いをしている」。被害にあった善光寺の林明晋(めいしん)・寺務総長は同日昼、報道陣の取材に答えた。
寺によると、本堂は夜間をのぞけば、夜明けから日の入りまで自由に参拝できる。5日は、午前5時半ごろから開いていたという。
なでると病気が治る「なで仏」
尊者像は、高さ約1メートル…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル