埼玉県内で自転車での飛び出し行為を繰り返し、「ひょっこり男」などと呼ばれていた桶川市のパート成島明彦容疑者(33)が26日、道路交通法違反(妨害運転)の疑いで県警に逮捕された。改正道交法で新設されたあおり運転の規定が自転車に適用された初のケース。事件を目撃した同市の男性(67)が取材に一部始終を語った。
5日午後2時すぎ、男性は自家用車で近所の商業施設に向かう途中だった。前を走っていた車が左折して視界が開けると、スポーツ用自転車に乗った黒ジャケットに金髪の成島容疑者が目の前に現れた。
成島容疑者は片側1車線の道路の中央線付近を蛇行しながら、男性の前を数百メートルにわたり2分余り走行。危険を感じた男性は車の速度を落とし、距離をとった。
成島容疑者はこの間、対向車が来るのに合わせて計4回、右にそれて反対車線側にはみ出す動きを見せた。対向車は左にハンドルを切ったり減速したりして衝突を回避。このうち1回が逮捕容疑となった。男性はその後、この様子が映ったドライブレコーダーを県警に提出。捜査関係者によると、この映像が逮捕の決め手になったという。
男性は「遊んでいるつもりかもしれないが、車がよけた先に歩行者がいたら危ないし怖い」。県警によると、成島容疑者は調べに対し「車のマナーが悪かったので注意した」などと述べているという。(宮脇稜平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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