目玉は「陸上トラック」 名古屋・栄の新広場、来年開業

 名古屋・栄の久屋大通公園南エリアにある「栄バスターミナル噴水南のりば」跡地で暫定的に整備される広場が「ミツコシマエ ヒロバス」の名称で来年2月22日に開業する。東京五輪のパブリックビューイングなどのスペースとなるほか、名古屋初進出のイタリア料理店などができる。

 名古屋市によると、遮熱性コルクで舗装された1周70メートルのミニトラックが整備され、中央部に人工芝を敷く。競技体験などスポーツをテーマにしたイベントの開催スペースとなる。

 店舗棟も建てられ、木造平屋248平方メートルのなかにイタリア料理店「トウキョウ メルカート」(来年3月開業)と「ファミリーマート」が入る。店舗棟の屋上ではバーベキューが楽しめるという。

 広場は、栄中心部の名古屋三越栄店の東側に位置し、広さ約3912平方メートル。今年3月、バスターミナルが「オアシス21」の東側に移転したのに伴い、市は久屋大通公園南エリアの本格的な再整備計画が固まるまで暫定措置として、23年3月末まで跡地を活用する事業者を募集した。中日新聞社などの企業グループが選ばれ、7月から着工している。市が基盤整備として1550万円負担、民間分の事業費は非公表。

北エリアは「がれき」で延期

 名古屋市は、来年4月に目指していた久屋大通公園北エリアのリニューアルオープンを、7月に延期すると発表した。現場の土の中から、れんがや瓦などの破片が大量に見つかり、処分に時間がかかるためという。

 市によると、がれきが見つかったのは北エリアのリバーパークと呼ばれていた1区画。この区画にはかつて神社や住宅があったという。戦災復興の際に防火対策のために現在の久屋大通の形態となる「100メートル道路」が整備された経緯があり、市は当時のものが埋められた可能性があるとみている。産業廃棄物として処分する土の量が多いため、来年7月のテレビ塔エリアと供用開始時期をそろえる形となった。

 久屋大通公園は、同市の繁華街・栄地区を南北に貫く。そのうち錦通以北のテレビ塔エリアと、桜通から外堀通までの北エリアの長さ約900メートル、約5万4500平方メートルで今年1月から再整備工事に着手。テレビ塔を中心とした景色を作り出すため、中央に芝生の広場やテレビ塔が映り込む水盤などを整備し、両サイドにレストランやカフェなどが入る約20の商業施設や並木を配置する予定だ。(堀川勝元)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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