青い大海原に浮かぶ巨大な風車をよく見ると、真下を向いた羽根の先端に、作業員がとりついている――。長崎県の五島列島付近を本社機で飛行中、そんな光景が目に飛び込んできた。
この風車は、福江島の沖約5キロにある浮体式の洋上風力発電所「はえんかぜ」(出力2千キロワット)。海面からのタワーの高さ約56メートル、羽根の直径80メートル。約1800世帯分の電気を海底ケーブルで送る。海面下の部分が重たくなっており、「起き上がり小法師」のようにバランスを保つ仕組みだ。2013年に環境省の実証機として設置され、実証を終えた16年以降も運転を続けている。
羽根にとりつく作業員は、タ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル