相次ぐ給食費の値上げ、仕方ない? 地域で異なる負担、どう考える

 食材価格の値上げに伴い、学校給食の値上げの動きが相次いでいます。こうした動きや、公教育における給食の在り方について、学校給食に詳しい跡見学園女子大の鳫(がん)咲子教授(行政学)に話を聞きました。

値上げは仕方ないことなのか

 ――給食費の値上げが相次いでいます。

 世界では給食費が無償の国もありますが、日本では学校給食法で「食材費は保護者負担」とされています。現在の制度では、食材費が値上がりした場合、基本的に、食材費の値上げ分が保護者の負担に跳ね返ります。

 一方で、値上げをしなければ、給食の質が落ちてしまう問題が生じます。いずれも、生活が困難な家庭ほど影響を受けます。給食のない夏休みに体重が減る子もいます。子どもの健康の下支えという役割を、給食は担っています。

 ――とすると、値上げは仕方ないことなのでしょうか。

 問題は、保護者負担を増やす…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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