山本知佳
文部科学省の看護学教育のカリキュラム改訂に関する委託調査で、対話型AI(人工知能)を使ったインタビュー調査が取り入れられることが分かった。19日にあった有識者会議で明らかになった。
委託調査は、看護学教育で、すべての学生が学んでおくべきものをまとめた「モデル・コア・カリキュラム」の改訂のためのもの。調査は日本看護系大学協議会が行う。
外部業者に委託し、大規模言語モデルを使った対話型AIや分析アルゴリズムを作成する。AIに、看護に関する用語や看護学教育のグローバルスタンダード、関連する論文などを読み込ませた上で、看護師や教員ら1万人以上に、次世代の看護職に想定される基本的能力や、それを育むための教育内容についてのインタビューをする。専門家の対面インタビューなども行い、最終的に、次世代の看護師に必要な能力や資質などを12月までに報告書にまとめる。
有識者会議では委員から、対話型AIを使ったインタビュー調査は「人対人」で行うインタビュー調査より、多くの対象者から広くデータを得ることができると評価する意見があった。(山本知佳)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル