昨年の春、転勤で山口市に来て衝撃を受けた。「『吉牛』食べにいこう」と牛丼チェーン「吉野家」の店舗を検索したところ、市内に店がなかったのだ。聞けば、都道府県庁所在地で吉野家がないのは山口市が唯一だという。仕方なく、最寄りの山口県防府市の店舗まで車を40分走らせ、食べに行く。艱難(かんなん)辛苦の1年2カ月が過ぎ、光明が差した。ついにこの街に吉野家ができる――。
最寄りの店は隣の防府市 車で40分、牛丼好き記者は通った
取材で県内を回ると、山口市外ではオレンジ色の看板を見掛けた。県内で人口が一番多い下関市、コンビナートが広がる周南市など5市に計9店ある。
同好の士がいるとみえて、吉野家の広報担当者によると「以前から『山口市内への出店』のご要望を市民の方々より数多く頂いていた」という。
山口市初の吉野家は6月14…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル