秋篠宮家の長女眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんと小室さんの母・佳代さんについて、週刊誌が大量に報じている。報道の中には小室さん親子を激しく批判する内容も少なくない。過熱する報道に問題はないのか。曽我部真裕・京都大教授(憲法・情報法)に聞いた。
◇
憲法や民法に照らせば、婚姻は個人と個人の合意に基づくもので、親や家柄は関係ありません。しかし、日本社会には結婚を「家と家の結びつき」とみなす感覚が根強くあり、法が想定する「個人と個人の結びつきだ」という考え方が社会にまだ十分には受け入れられていないともいえます。
この点は皇族の結婚についてはより一層当てはまると思います。皇族はまさに血筋という家柄によって特別の地位が認められており、結婚相手やその家族に一定の条件が求められると考えることも、おかしいとまでは言えないでしょう。
この「一定の条件」については国民の間に様々な考え方がありえますが、金銭トラブルなどの「問題」があったならば結婚相手としてふさわしくないと考える人もいるでしょう。
さらに、秋篠宮さまは昨年11月の記者会見で、小室家の過去の金銭トラブルを念頭に、その対応が「見える形になる」ことが必要と述べました。こうした発言により、金銭トラブルの解決が結婚の成立に不可欠な条件なんだと受け取った国民も少なくないでしょう。
眞子さまと小室圭さんが今月26日、結婚します。結婚をめぐる動きの中で見えてきたものとは何か。曽我部教授が重視するのは、反論できない状況にある眞子さまや小室さん親子の立場です。
相手が反論できない状況で批判
憲法はすべての国民に幸福を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル