眞子さま結婚「多くの人が喜ぶ状況願う」天皇陛下会見

 19日に行われた天皇陛下の誕生日会見の主な内容は次の通り。

 ――コロナ禍の天皇や皇室の在り方、今後の活動の方針について、どう考えるか

 皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽をともにすること。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの国民と直接触れ合うことが難しくなっていることを、残念に思う

 ビデオメッセージを含め、オンラインによる活動に新たな可能性を見いだせたことは、大きな発見と言える。実際の訪問でなければ成し得ない部分はあるものの、オンラインは有効な手段。引き続き、状況に応じた形で活用していきたい

 ――皇后雅子さま、今年で20歳になる長女愛子さまの近況や将来は。上皇さまや秋篠宮さまとのコミュニケーションは

 雅子は、昨年5~6月に初めての養蚕に取り組み、11月には立皇嗣の礼を無事に終え、新年のビデオメッセージでは一緒に国民にあいさつができた。体調はいまだ快復の途上だが、公私にわたり良き相談相手となってくれており、私もできる限り雅子の力になって支えていきたい

 愛子はオンラインでの授業が続くが、大学での勉強に意欲的に取り組んでいることをうれしく思い、少し頼もしくなったように感じる。成年皇族として、感謝と思いやりの気持ちを持って、一つ一つの務めを大切に果たしていって欲しい。上皇陛下や秋篠宮とは適宜連絡を取っているが、詳細については回答を控えたい

 ――秋篠宮家の長女眞子さまの結婚について、どのように考えるか

 眞子内親王の結婚について、様々な意見があることは承知している。秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜ぶ状況になることを願っている

 ――男性に限られる皇位継承について。欧州の王室では性別に限らず長子優先だが、皇室の歴史や伝統と、世界的に進むジェンダー平等や女性の活躍推進の動きについて、どう考えるか

 欧州の王室などにおける状況はよく承知している。制度に関わる事項について、私から言及することは控えたい

 ――この1年で印象に残ったことは。間もなく東日本大震災から10年、被災地への思いは

 新型コロナウイルス感染症の影響で、特に若い人々が苦境に陥っていることや女性や若者の自殺や家庭内暴力・児童虐待などが増加していることを危惧している。他方、医療従事者や様々な現場で働く人たち、感染防止に努めている人々へ、この1年で多くの「感謝」を感じたことが印象に残っている

 東日本大震災については、今月13日の福島県沖地震で「10年前を思い出した」という声を聞いた。震災を過去ではなく、現在も続くこととして考える必要があると改めて感じた


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment