竹田和博
立山の紅葉から着想を得て真っ赤にした車体に、富山県の県鳥、ライチョウを大々的に描いた「富山もようトレイン」が、私鉄・富山地方鉄道で今月11日から走り始めた。同社のラッピング電車は初めて。担当者は「田園風景や雪原に映える」と胸を張る。
立山や海の幸など、富山の自然や文化を独自の模様にして発信する「富山もようプロジェクト」の一環だ。富山地方鉄道などが観光庁の補助金を使って企画した。
国内外で活躍するテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんが手がけた13種類の「富山もよう」のなかから、山岳観光のイメージにも合い、「一番インパクトがある」(同社の担当者)とライチョウを選んだ。
1980年製の2両1編成の電車を真っ赤に彩り、夏毛と冬毛のライチョウやハイマツをカラフルに描いた。富山地方鉄道の全鉄道線(路面電車区間は除く)で運行するが、運行区間やダイヤは固定しない。出合うのが難しい立山のライチョウのごとく、「神出鬼没です」と鈴木さん。
富山地方鉄道の車両は、塗装色から「かぼちゃ電車」や「だいこん電車」といった愛称で親しまれている。担当者は「ラッピング電車がどんな風に呼ばれるか楽しみです」。(竹田和博)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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