日本の真珠の6割を生産する愛媛、三重の両県で、真珠を育てるアコヤガイが大量死し、養殖業者に衝撃を与えている。三重県は海水温の上昇などの可能性を指摘するが、原因究明には至っていない。稚貝の被害が特に大きく、来年以降の真珠生産に打撃を及ぼしそうだ。
「廃業する人が出ないか心配だ」。三重県志摩市にある立神真珠養殖漁協の鈴木孝夫参事は漏らす。
真珠生産が国内3位の三重で被害が出始めたのは6月ごろだ。志摩市の英虞湾や周辺で、貝の内臓を包む外套膜(がいとうまく)が縮んで死ぬ「斃死(へいし)」が相次いだ。県水産研究所によると、通常は冬場に発生するが、夏場に大量に死ぬのは初めてという。
7月には、養殖業者から研究所…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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