「真珠はどうやってできるの?」
千葉県・和田あい子さん(41)からの質問
ののちゃんのDo科学
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com
ののちゃん 先生がつけているピアス、とてもきれいだね。
藤原先生 これは真珠よ。きれいでしょ。
のの そういえば真珠ってどうやってできるの?
先生 いま売られている真珠のほとんどは養殖でつくっているんだよ。天然の真珠もあるけど、真珠を作る貝は数千個に1個あるかないかくらいわずかなので、とても高価。19世紀末に養殖が始まってから、天然ものより手ごろな値段で買えるようになったんだ。真珠をつくるにはまず、真珠を生み出す親の貝(母貝)を育てるところから始まる。二枚貝の一種のアコヤガイの赤ちゃんを、海の中で2年間、母貝になるまで育てるんだ。
のの 2年間も!
先生 そう。そのあと、大事な「核入れ」という作業をする。二枚貝の貝がらを丸くけずった「核」と、身を包んでいる外套膜(がいとうまく)を2ミリ角ほどに切った「ピース」を、母貝の中に入れる。貝を傷つけないよう、核入れはていねいに素早くやるんだ。1人あたり一日に500~700個の核入れを担当するの。
のの うわぁ、それは大変だ。
先生 核入れが終わった貝の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル