被爆75年を迎える今夏、広島市と長崎市が米国ハワイ・ホノルルの真珠湾に浮かぶ戦艦ミズーリ記念館で原爆展を開く。両市がハワイで原爆展を開くのは今回が初めて。真珠湾への日本の攻撃で始まった太平洋戦争は、米国による原爆投下を経て、ミズーリの甲板上で日本が降伏文書に調印して終わった。歴史的な場所で開催することについて広島、長崎両市は「立場の違いを超え、平和の大切さを訴えたい」としている。
広島市によると、開催時期は今年7月上旬~9月。ミズーリ記念館で公開後、10月上旬までハワイ大学ヒロ校でも開く。展示資料は未定だが、焼け野原となった街や、大やけどを負った被爆者の写真パネルのほか、原爆投下時に被爆者が着ていた服や溶けた十字架など、広島平和記念資料館と長崎原爆資料館が所有する約20点の被爆資料を想定。被爆者が被爆体験も語るという。
これまでにも両市は、原爆の非人道性を海外に伝えるため、1995年から「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開いてきた。米ワシントンを皮切りに、ロシアやフランス、インドなどの核保有国を含む19カ国51都市で計59回に及ぶ。現在もロサンゼルスで開催中だ。
ミズーリ記念館では、これまで…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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