眠れぬ在宅介護の現実 孫のお笑い芸人がいらだちも含め動画で配信

お笑いコンビ「デカダンス」・芦名秀介さん

 僕は32歳で独身、まだ売れないお笑い芸人です。生まれも育ちも川崎市で、99歳のおじいちゃんと木造2階建ての一軒家で暮らしています。ちなみに、この家はおじいちゃんが若いころに建てた自慢の我が家です。

 おじいちゃんの健康状態は現在、要介護3。今月上旬にコロナに感染したのですが、猛暑による熱中症の対応に追われる病院へは入院できず、デイサービスにも通えない状態になりました。同居する僕は、近所に住むおばたちの助けを借りながら在宅で看病したのですが、精神的にかなり追い詰められました。

 おじいちゃんは普段、1階のベッドに寝ていて、自力でトイレへ行くことができます。ただし、ここ1年ほどで足腰が弱まり、感染後は体力がかなり落ちてしまいました。ある日、寝ているはずのおじいちゃんの様子を見にいくと、血だらけで床に倒れていました。どうやらトイレから戻る際に転んだ後、なんとか起き上がろうと長い時間、必死にもがいていたようなのです。僕が気づいた時には、足の爪やひざにたくさんのけがを作っていました。それ以降、僕は2階の自室から布団を下ろし、つきっきりで見守ることにしました。

 頻繁にトイレに行きたがるお…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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