より痩せて見えたり、足が長く見えたりするには、どんな服を選び、どんな着方をすればいいのか――。大阪大学大学院人間科学研究科の森川和則教授(認知心理学)らの研究チームは、3Dコンピューターグラフィックスを使って、服装による体形の見た目の変化を測定する手法を開発した。主観や経験に頼らず、科学的な知見に基づいたファッションの開発ができる可能性がある。11日から大阪府茨木市で開かれる日本心理学会で発表する。
研究チームは、デジタルファッション社の協力を得て、日本人女性の平均的な体形に白色のシャツとスカートを着せた画像と、黒色のシャツとスカートを着せた画像を作成。それぞれでシャツの裾をスカートの中に入れた場合と、裾を出した場合の計4パターンの画像を用意した。
次に、平均的な体形にぴったりとした全身タイツを着せた画像も作成。バスト、ウエスト、ヒップのサイズを2センチ刻みで増減させながら、白黒の服を着せた4パターンの画像と比較して、体形の見え方を調べた。
その結果、黒い服と白い服を比べると黒い服の方がバスト、ウエスト、ヒップとも1・8センチ細く見えるという結果が出た。また、シャツの裾を入れた場合と出したままの場合の比較では、入れた方がそれぞれ1・3センチ細く見えた。研究チームは「『黒色、裾入れ』だと、『白色、裾出し』よりも各3・1センチ細く見えた」としている。
また、全身タイツの画像の足を…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル