睡眠時間が最も長い都道府県は青森県の8時間8分で、最短は東京都と神奈川県の7時間48分――。国民の生活スタイルを調べる総務省の5年ぶりの調査で、そんな結果が出た。高齢化率や通勤時間の長さなどが影響している可能性があるが、専門家は「睡眠の質は、時間の長短だけではない」と指摘する。
総務省は、1976年から5年ごとに「社会生活基本調査」を実施。今回は、昨年10月に全国で無作為に抽出した10歳以上の約18万人を対象に、睡眠時間や仕事時間、育児時間などを尋ねた。
東北5県がトップ10入り 高齢化率との関係は?
調査の結果、日本人の睡眠時間は平均7時間54分だった。都道府県別では、最も長いのが青森県の8時間8分で、以下、秋田県の8時間6分、鹿児島県の8時間5分、宮城、高知両県の8時間4分と続いた。福島県を除く東北5県がトップ10に入った。
逆に、最も短かったのは東京都と神奈川県の7時間48分。次いで静岡県の7時間49分、兵庫、岡山両県の7時間50分、埼玉県、千葉県、大阪府の7時間51分と続いた。都市部は短い傾向だった。
こうした違いの理由は何か。
ある自治体関係者は「睡眠時間は、高齢化率と関係している」と聞いたことがあるという。
今年版の「高齢社会白書」によると、65歳以上の割合が最も高かったのは秋田県で、38.1%だった。青森や山形、岩手の各県もトップ10に入っている。
逆に高齢化率が低いのは東京都の22.9%、沖縄県の23.1%、愛知県の25.5%、神奈川県の25.7%などだった。
高齢者が多いと、睡眠時間も…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment