知らずに受けていた「福島の電力の恩恵」 埼玉から移住の女性の願い

 福島県双葉町にあるJR常磐線の双葉駅西口を出ると、真新しい町営住宅が並ぶ。そのうちの一軒に、埼玉県から移住した島美紀さん(52)が暮らしている。

 埼玉県春日部市で、家族と暮らしていた島さんは、2022年7月、福島県楢葉町に単身で移住。双葉町での居住制限が解除された後の昨年4月、当初から望んでいた双葉町での生活を始めた。

 震災発生当時、埼玉県のホテルの宴会場に勤務していた。震災後、開かれる宴席のメニューに「福島県産の食材は使用していません」というメッセージが書かれていた。ショックを受けた。「福島というだけで、どうしてこんなに傷つけられなければならないのか」

 2021年、転職していた埼…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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