清野貴幸
新型コロナウイルス対策にともなう国の緊急雇用安定助成金約1200万円を不正に受給したなどとして、鳥取、愛媛両県警の合同捜査本部は30日、鳥取県議の平井伸治容疑者(55)=鳥取市=ら5人を詐欺と詐欺未遂の疑いで逮捕し、発表した。鳥取県警は認否を明らかにしていない。
平井県議のほかに逮捕されたのは、愛媛県の飲食店経営の女(60)、大阪市の会社役員の男(67)ら4容疑者。
鳥取県警によると、5人は共謀し、飲食店経営の女が代表取締役を務める会社の従業員17人に休業手当を支給していないのに、したように装った虚偽の助成金支給申請書などを松山公共職業安定所に提出。2021年の10月4日と11月10日の2回にわたって同社名義の口座に計1189万4400円を振り込ませてだまし取った疑いがある。
同年11月ごろ、同じ方法で助成金約200万円の支給を申請し、だまし取ろうとしたが、職員に不正と見破られ、未遂に終わった疑いがある。
鳥取県警によると、5人は知人関係にあったという。平井県議は今年4月に投開票された県議選で初当選。知事と同姓同名で話題となった。(清野貴幸)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル